院長 筒井 裕介
この治療法に適応する症状
黒クマ×ふくらみ あり
赤クマ
目の上下の比較的奥に眼窩脂肪(がんかしぼう)があります。眼球のまわりを取り囲んでいる特殊な脂肪です。この眼窩脂肪は年齢とともに下に移動し、飛び出したように目の下をふくらませますが、このふくらみが作り出す目の下の黒い影が黒クマです。10代でも眼窩脂肪が飛び出してふくらむことがあります。
経結膜脱脂は、この目の下の余分な脂肪を取り除く治療法です。
クマの治療は、余分な脂肪を除去さえすればいい。という訳ではありません。年齢とともに眼窩脂肪が下がり突出してくるように、頬の脂肪も下がってくるのが一般的です。頬の脂肪が下垂した方の場合は、目の下から頬骨あたりにかけての脂肪が足りないため、脱脂を行うと術後に凹んでしまうケースがあります。
当院では、より自然で若々しい仕上がりにするために脂肪注入を組み合わせることを推奨しています。
料金
385,000円 (税込)
経結膜脱脂+ピュアグラフティング
ピュアグラフティングは、脱脂後に注入する脂肪から不純物を20%以下まで取り除き、ピュアな脂肪にしてから注入する治療法です。
脂肪吸引で採取した液体には、脂肪以外の水分、血液、死活細胞、老化細胞などの不純物が含まれています。これらは、脂肪の生着率の低下や、しこりの原因ともなっています。通常は遠心分離機で除去しますが、20倍の重力がかかることで脂肪の質が落ちてしまいます。ピュアグラフトを用いて除去することで、幹細胞は残したまま、不要な成分を取り除きますので、脂肪細胞を弱らせることなく、純度の高いまま注入することが可能になります。
料金
550,000円 (税込)
漫画でも解説していますので、
是非ご覧ください。
リポキューブ
脱脂後の脂肪注入において、注入する脂肪の加工方法は複数ありますが、リポキューブを使用することで脂肪組織のサイズをナノメートル単位まで小さくすることができます。注入時にこの脂肪を追加で使用することにより、術後に起こり得る様々なリスクを回避することが可能になります。
料金110,000円 (税込)
詳しく見る治療法の比較
脱脂 + ピュアグラフティング | 脱脂 + リポトランスファー + 脂肪注入 | ヒアルロン酸注入 | |
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使用機器 | ピュアグラフト | 遠心分離機 | なし |
生着率 | 約90% | 約60% | 体内に吸収される |
生着期間 | 約10年 | 約10年 | 持続期間は半年〜1年 |
治療時間 | 約40分 | 約50分 | 約20分 |
価格(税込) | 550,000円 | 385,000円 | 88,000円 |
経結膜脱脂で眼窩脂肪を除去した後に脂肪注入を行いますが、注入を行う箇所は、片側につき2~3ヵ所の刺入部を設けているクリニックが一般的です。理由としては、複数箇所から注入をしたほうが注入しやすいためです。ですが、頬の外側や上部には皮下の血管が多く、眼輪筋のような血流が豊富な組織も存在しているため、刺入部が多いと皮下出血を招くリスクがあります。
当院では片側につき1箇所、しかも出血しずらい頬中央部のみに限定しています。刺入部を1箇所に限定することで、治療中の皮下出血を最小限に抑えることができ、術後の腫れを防ぎ、ダウンタイムの軽減を行っています。治療直後の写真がこちらになりますが、腫れも内出血もなくきれいな状態です。
術後に腫れるリスクを回避するポイントの1つ目は、針にあります。当院では独自の注入専用針を使用しています。脂肪細胞を圧迫せず通過させることができ、針の外径を細く保つことで針が通過する頬の皮膚、皮下組織のダメージを小さくし、腫れを抑える治療が可能となっています。
術後に腫れにくくするポイントの2つ目は、出血です。術中に出血を発生させてしまうと、術後に腫れてしまうため、治療中は出血をさせない技術が必要になります。当院では、脱脂や脂肪注入の治療中、血管処置に様々な工夫をしていますので、出血量はほぼなく、術後の腫れもほぼありません。
目の下の皮膚はとても薄く腫れやすい部位のため、大量の麻酔を注入すると、術後の腫れを大きくしてしまう原因となります。そのため治療を行う際は、痛みの出るポイントのみに適量の局所麻酔を注入し、最小限の麻酔量で最大の麻酔効果が得られるように工夫しています。
特に眼窩脂肪は引っ張られることで痛みが生じます。これを抑えるために多量の麻酔を注入するクリニックが一般的ですが、当院では眼窩脂肪の深部まで安全に到達する特殊な針を用いて、少量の麻酔で痛みを生じる部分にのみダイレクトに注入することで、術後に腫れにくく、確実な鎮痛を行っています。
他院で治療を行った後に当院に再手術のご相談をいただく中で多くあるのが「術後に凹んでしまった」というケースです。脱脂だけでは術後に凹むリスクがありますので、そのようなタイプの方には、脱脂だけでなく脂肪注入を組み合わせる治療を推奨しています。治療にあたって大切なのは、目の形、脂肪の量とつき方、頬の形状、これらを細かく分析し、正しい術式を準備して治療に臨むことです。当院では術後に凹むことがないよう、様々な工夫をしております。
目の周囲は表情により形が大きく変化する部位です。笑ったり、怒ったり顔の筋肉の動きにより、目の周囲の形はめまぐるしく変わります。どの表情の変化にも対応した仕上がりにすることが4Dデザインの目的になります。
自然な仕上がりにするには、笑顔や怒り顔、話をする時の表情筋の動きや、その人の顔立ちを理解して施術する必要があります。そのためにはカウンセリング時の触診は必須です。また、治療中はこちらからの声掛けに反応できる状態が望ましいため、全身麻酔ではなく笑気麻酔を推奨しています。というのも眼窩脂肪は少しでも取り過ぎてしまうと凹み、少しでも取り損ねると膨らみが残ってしまうため、 「ちょうどいい量」が美しい仕上がりの決め手になります。この「ちょうどいい量」には個人差が大きく、施術中に寝た状態の見た目で判断することは大変困難なのです。
脂肪注入を行う際は、色々な表情に対応できるよう、真顔だけでなく、笑った時を想定して頬を持ち上げたり、上や下を向いていただきながら、頬から涙袋にかけてのカーブをできる限りなだらかに調整していきます。こうすることで、どんな表情・角度でも自然に見えるようにしています。
施術名 経結膜脱脂 + ピュアグラフティング + リポキューブ
料金 660,000円 (税込)
施術時間の目安 約2時間
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年齢が若く、頬のたるみや頬中央部分に凹みがない場合(頬前面の骨が凹んでいない人)などは、脱脂のみで改善できる場合がありますので、適応する治療法についてはカウンセリング時に診断いたします。