他院修正・再手術について
当院に来院される方の約10%は他院修正を希望される方です。他院修正を希望される方は、治療の結果に満足できず、心を痛め、助けを求められている方が多いです。
治療後にくぼむ、シワができる、しこりができる。すべてにおいて理由があります。当院ではお客様の症状と一つ一つ向き合い、治療方針を決定し、治療にあたっています。治療後の症状で悩まれている方は、まずはカウンセリングでご相談ください。
他院修正・再手術はいつから可能?
「他院で治療後、修正はいつからできますか?」という質問がよくあります。
脱脂のみの場合
術後にくぼんでしまった。という方が多いのですが、その場合は、腫れがひいてくる頃(約2週間後)であればお越しいただいて大丈夫です。
脱脂+脂肪注入をした場合
脂肪がなじむまで(約3ヶ月)様子を見てからお越しいただくことをおすすめしておりますが、その間に病んでしまう方もいますので、思い悩む前にご相談に来ていただけたらと思います。
なぜ再手術が必要になってしまうのか?
一般的にクマ取り治療で行われている方法の多くは、経結膜脱脂、ヒアルロン酸注入です。しかしこれらの方法ではクマの根本改善はできません。
脱脂だけでは、改善は難しい
経結膜脱脂は、クマやたるみを改善する治療法ではなく、眼窩脂肪の突出を小さくするだけの治療です。
クマやたるみの原因は眼窩脂肪の突出だけで生じるのではなく、眼窩のくぼみや、頬の脂肪下垂など、複合的な要因で生じます。そのため眼窩脂肪の突出のみを改善する経結膜脱脂では中途半端な結果となってしまいます。
詳しい内容は、別ページで解説していますので、是非ご覧ください。
当院の他院修正について
くぼんでしまった場合
治療後にくぼんでしまった方の多くは、脱脂のみの治療をされた方です。目の下の膨らみが原因のため、脂肪を取ること自体は理にかなっているのですが、脱脂だけでは術後にくぼんでしまうリスクもあります。
そのような方には、くぼみを修正し、自然な仕上がりにするための脂肪注入が適しています。
■治療法:ピュアグラフティング脂肪注入
採取した脂肪から不純物を20%以下まで取り除き、ピュアな脂肪にしてから注入する治療法です。
脂肪を採取した液体には、脂肪以外の水分・血液・死活細胞・老化細胞などの不純物が含まれています。これが脂肪の生着率(定着する割合)の低下や、しこりの要因になります。
ピュアグラフティングでは、幹細胞を残したまま、健全な脂肪以外の不要な組織や水分を除去し、純度の高い濃縮脂肪を注入します。これにより脂肪の生着率が90%程度に高められ、より長期間の効果の持続が可能となっています。
価格:330,000円(税込)
シワができてしまった場合
治療後にシワができてしまう原因は、皮膚のあまりです。この余った皮膚の対処法は3つあります。どの治療が適応になるかは、医師のカウンセリングでしっかりと症状を見極める必要があります。
■治療法1:脂肪注入、ヒアルロン酸注入
皮膚を膨らませることで皮膚あまりを減らす方法です。脂肪注入やヒアルロン酸注入などで膨らませることで、皮膚の余剰を目立たなくさせます。
■治療法2:皮膚切除
皮膚あまりが多い方の場合は、膨らますことで不自然な仕上がりになってしまうため、皮膚切除という選択肢を取る必要があります。
■治療法3:レーザー治療
皮膚あまりが軽度の方の場合は、レーザー治療での改善が適応になる場合があります。
しこりになってしまった場合
注入したもの(ヒアルロン酸や注入脂肪など)が固くなってしまっているケースです。この場合、固くなってしまったものを柔らかくするか溶かす必要があります。
■治療法
使用した素材により対処方法が異なりますので、何を使用したかを確認の上でご相談ください。
他院修正の事例
治療前(Before)
この方は、他院で脱脂のみで治ると診断され脱脂を行ったものの、治療後にくぼんでしまい、追加でスネコスを打ったのですが改善されず、当院に来院されました。くぼみが発生し、クマも改善されていません。
再手術になってしまった原因は何か?
目のまわりには眼窩脂肪だけでなく、頬の脂肪もあるのですが、加齢により頬の脂肪は下垂する方がほとんどです。
そのような方に脱脂を行うと、骨格の目立つ老け顔になり、クマ取り治療がマイナスの効果を発揮してしまいます。
顔のたるみの要素が強いクマの場合は、クマの原因となっている眼窩脂肪はしっかりと除去しつつ、脱脂後に脂肪注入を追加し、骨の目立たない顔だちへと改善が必要になります。
治療後(After)
くぼみとクマの原因となっている箇所に、脂肪注入を行いました。仕上がりの美しさを大きく左右するため、当院では脂肪注入時の技術にとてもこだわりをもっています。 脂肪注入の方法としては、太ももから採取した脂肪を注入する脂肪注入と、脂肪の生着率を高める処置をしてから注入するピュアグラフティング脂肪注入があります。この方は、ピュアグラフティング脂肪注入を行いました。
当院の治療のポイント
当院では注入時に、頬から目の周囲を動かしながら、表情に合わせた注入をおこなっているのですが、この技術を可能にするためには、注入時に腫れていないことが重要になります。
腫れを抑えるためには、術中に出血させないことが重要になります。血管が数多く集中する眼窩周囲は、出血させずに治療を終えるのに高い技術が必要です。血管処理など様々な工夫と技術を駆使し、当院では腫れにくい治療も実現しています。
より自然な仕上がりにするために…
このナノ化をすることにより、顔のラインに合った細かい微調整が可能になり、より自然な仕上がりが可能になります。
価格:110,000円(税込)
治療内容・料金
治療内容 | ピュアグラフティング脂肪注入+リポキューブ |
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費用 | 440,000(税込) |
治療にかかる主なリスク
麻酔は、目の下のように腫れやすい部位に大量の麻酔を注入すると、術後の腫れが大きくなってしまいます。
当院では、痛みの出るポイントにのみ適量の局所麻酔を注入し、最小限の麻酔量で、最大の麻酔効果が得られるようにしています。また、腫れ止めの内服薬をご用意しております。
経結膜脱脂は血管が数多く集中する周囲の細胞を除去することから、出血させずに手術を終えるのには非常に高い技術が必要です。
当院では脂肪注入の際は、特殊な細い針を使用します。針の刺入部は他院では片頬につき2~3ヶ所を設けることがありますが、当院では血管の多い箇所を避け、片頬につき1ヶ所のみの刺入を原則としています。
眼窩脂肪を除去する際、切る幅は4mm程度に抑え、出血させない工夫をしています。内出血が出てしまった場合には、「ケラスキンクリーム」を塗って頂きますと、通常の半分の期間で消えていきます。ご希望によりご購入頂けます。手術直後、内出血が出ていない場合でも、塗る事により予防にもなります。
注入された脂肪は、萎縮、拘縮し半年~1年かけて柔らかく変化していきます。そのため一時的にはしこりができますが、拘縮が解除されることで改善する変化です。
感染予防のため、当院では抗生物質を処方しております。用法・用量を守って服用いただくことで、回避することができます。
注入した細胞の一部はすぐにアポトーシス(細胞死をお越しますが、同時に移植され脂肪細胞の周囲に存在する肝細胞が、脂肪細胞に変化し除々に入れ替わっていきます。
そのため、注入直後から3ヶ月かけて目の下の注入脂肪のボリュームは減少しますが、そこから1年かけて増加する傾向にありますので、最終的な手術結果は1年後となります。
1年後に残っている脂肪の量を生着率と言いますが、こちらの手術の場合には平均8~9割が生着するため、ボリュームがなくなる可能性は極めて低いといえます。
当院のクマ取り治療について
当院ではクマの症状を1,536タイプに分類し、その中からどのタイプに適応するか診断をし、治療法を決めていきます。このタイプ分類を行えるのは、目の下のクマ・たるみ治療を専門に行っている医師のみとなっており、カウンセリングがとても大切になります。
■クマのタイプ分類(一例)
眼窩脂肪の突出 | なし | 軽度 | 中程度 | 高度 |
眼窩のくぼみ | なし | 軽度 | 中程度 | 高度 |
頬の脂肪の下垂 | なし | 軽度 | 中程度 | 高度 |
赤クマの有無 | ある | なし | ||
茶クマ(色素沈着)の有無 | ある | なし | ||
皮下脂肪の量 | 少量 | 普通 | 多い | |
眼輪筋と皮膚の付着の強さ | 強い | 弱い |
医師が最後までよりそった治療を
カウンセリングから施術まで、ドクターが責任をもって担当し、オーダーメイドの治療を行っています。「感動を分かち合えるクリニック」であることを大切にしながら、治療に対する理論と技術を高め、お客様のことを考えた治療を心がけています。東京でクマ取りをご検討中でしたら、お気軽にご来院ください。